星に還ったヒーロー

1月10日に、デビット・ボウイが亡くなりました。奇しくもこの日はわたしの誕生日で、なんと自分の誕生日が彼の命日となったわけです。もちろん彼がそれを知る由はありませんが、わたしの人生においては大きな事件となりました。

小学生の頃から大好きで、みちよさんからの宿題で渋々ひとりカラオケに行った時は、Rebel RebelとRock'n Roll Suicideを熱唱し、いまでもギターで弾くのは昔のデビット・ボウイの曲ばかり。

長い間ずっと、デビット・ボウイはわたしのヒーローでした。

占星術では、進行の太陽が自分が生まれた場所と重なる時をソーラーリターンと言って、チャートからその年の運勢を読んだりします。ちょうど自分の誕生日だったこの日のチャートは何度も見ていました。 新月(太陽と月が重なる)に冥王星までがコンジャンクションしていて、強烈だなぁ、これは(自分に)大きな変化があるだろうなと思っていました。

デビット・ボウイの最後のアルバムのタイトル曲となったBlack StarのPVには、まさに日蝕のような不穏な空が映っています。「黒い星と言えば、まるで冥王星みたいじゃないか。冥王星のやつ、わたしのヒーローを連れて行ってしまった」と、冥王星に八つ当たりして、昨夜はわんわんと子どものように泣きじゃくりました。そして、そんなにも泣いている自分が、ちょっと不思議でした。

わたしは、人の死を、なんとなく「ご苦労さま」というような感覚で捉えているところがあって、誰かの死でこれほどのショックを受けたことは、あまりなかったような気がします。それなのに、昨夜のわたしはまるで取り残された子どものように孤独でした。

地球に落ちてきた男、デビット・ボウイは星に還りましたが、大切なものをたくさん遺してくれました。ようやくいつもの自分に戻って、わたしもこの地球でもっと本気で楽しもうと、なぜかそんなことを思いました。
Have a safe trip, David.