光と影

ある時、何気なくテレビをつけたら、ちょうどCanonのCMが流れていました。「光を求める者は同時に影を求めることになる」という台詞に釘付けになってしまい、「これはメッセージなのかも」と思いました。それ以来「光と影」、それからこの世界の「陰陽のバランス」について考えることが増えました。

わたしは極端なぐらい物の見方がポジティブだと言われ、人から呆れられることもあります。何があっても、その出来事の良い面を見て経験から学ぶということは、わたしなりの生きやすい生き方なのですが、ふと「影の部分を無かったことにしていなかっただろうか?」という疑問がわいてきました。

例えば、わたしには、たしかにやせ我慢をするところがあります。それは子どもの頃、自分ではどうにもできない環境で自尊心を保ち続けるために身に付けた術のひとつでした。「わたしはこれで十分幸せ。これでいい。」と思っていれば、卑屈にならずにすみました。周りがどうでも、わたし個人が認められる人間になればいい。それが得られなかったとしても、わたしがわたしを認めればいい。そう思って、そう生きてきました。

前だけを向いているほうが、性に合っていたのです。その影には後ろを向いているわたしもいたのですが、そこには学びしかないと思っていたので、影はいつも劣勢で、前進あるのみでした。

先日、「星に願いを」で書いた「一番欲しいものに手を伸ばしなさい」という星からのメッセージは、実はそれまでに何度も受け取っていたものです。「Reach for the stars」という言葉が繰り返し頭の中に浮かんで来たり、つい最近まで、ピノキオの主題歌「When You Wish Upon a Star」がお風呂のテーマソングでした。みちよさんに「本当は “わたし、これがいい!" って真っ先に言える人です」と言われたことも、別のヒーラーさんに「二番手の選択で良しとしている」と指摘されたこともありました。

わたしはなぜ、いまになっても一番欲しいものを無意識に諦めたりするんだろうか?

わたしは何を恐れているんだろう?

置き去りにしてきた、自分の心の闇を探ってみようと思いました。子どもの頃のことを思い起こしてみたり、自分に問いかけてみたりしました。でも、答えはなかなか見つかりませんでした。そうこうしていると、あろうことか、闇を彷徨うことに飽き始めてしまいました(笑)

その時思ったのです。「わたしはわたしのやり方でいい。」

隠れている影を探し出そうとするのをやめて、強烈な光で照らそうと思いました。そうすれば、やがてはっきり姿を表すだろうと思ったのです。一番欲しいものに手を伸ばすこと。妥協しないこと。そのことにフォーカスしようと決めました。新しい冒険の始まりです。

わたしの影には、それを恐れているわたしも、きっといます。「わたしを信じて共に歩もう。わたしならきっと出来る。」そう語りかけることが、いまのわたしにできる、わたしなりの影との付き合い方です。